トイレは仕組みがシンプルで耐久性が高い設備ですが、長年使っていると各部品に劣化や破損が生じて交換する必要が出てきます。
トイレの修理や交換には高額な費用が請求される場合もあるので、そのときになって焦らないように、各部品の寿命を知っておくことが大切です。
本記事では、トイレの各部品の寿命や、交換にかかる費用などを紹介していきます。今のうちにトイレの交換時期について把握しておきましょう。
もくじ
トイレの各部分の寿命
一口に「トイレ」といっても、そこには便器やタンクなど、さまざまなパーツがあります。各部分によって寿命は違うので、それぞれの耐久年数を確認しておきましょう。
ここでは、トイレを4つのパーツに分けてそれぞれの部分の寿命を紹介します。
便器
いくつかの部品で構成されているトイレの中でも、特に人肌に触れる機会が多いのが「便器」です。便器が壊れれば、トイレを快適に使えなくなります。
そんな便器の気になる寿命ですが、10~15年が目安です。
ウォッシュレットのように電子機器ではないので、丁寧に扱えば30年以上持つこともあります。ヒビが入ればすぐに使えなくなってしまうので、トイレを使うときは乱暴に座らないように注意が必要です。
便器の素材によっては変色したり細かい傷が目立ったりすることもあるので、もし使えていても見た目が悪ければ交換を考えても良いでしょう。
タンク
トイレのタンク自体はほとんどが陶器製なので、乱暴に扱わなければ100年以上使うことも可能といわれています。ただし、便器と同様に変色したり細かな傷が目立つようになったりしたときは、交換を考えても良いでしょう。
タンク自体の寿命は長いのですが、タンク内の部品は使い続けることで劣化していくので、定期的な点検や交換が必要です。
パッキンやパイプなどの部品
トイレは、パッキンやパイプなどの細かな部品を組み合わせることで、水を流したり自動でタンク内に水が溜まったりするようになっています。
これらの部品ですが、タンクや便器と違って劣化しやすいので注意が必要です。平均的な寿命は7~10年といわれています。
細かな部品が寿命によって劣化したり破損したりすると、水漏れの発生や水が流せないなどのトラブルを引き起こしてしまいます。トラブルが起きたら、すぐに部品を交換するようにしましょう。
ウォシュレット
電子機器であるウォッシュレットの寿命は、10年程度です。
リモコンだけではなく、洗浄ノズルや便座自動開閉、便座の暖房などが故障する可能性もあります。
ウォッシュレットは使用頻度によっても故障する可能性は変わり、頻繁に使えば使うほど寿命は早くなります。
それぞれの交換費用について
便器やウォッシュレットなどの部品は、寿命がきたときにどれくらいの交換費用がかかるのでしょうか。
各部品の交換費用の目安は下記のとおりです。
便器 | 3万~10万円 |
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トイレタンク | 5万~7万円 |
パッキンやパイプなどの部品 | 数百~数万円 |
ウォシュレット | 2万~5万円 |
便器やトイレタンクなどの主要な箇所は、交換に多額の費用がかかります。事前に予算を決めておかなければ、交換費用に数万円の差が出ることもあるので注意しましょう。
一方で、パッキンやパイプなどの部品は、数百円から交換できるケースもあります。特にパッキンの交換は数百円で部品を購入でき素人でも交換しやすいのが特徴です。
電子機器であるウォッシュレットは、高ければ5万円程度の交換費用が請求されることもあります。
専門業者に工事を依頼すると、10万円を超えることも珍しくないので、予算を事前に決めておくことが大切です。
ウォッシュレットはモデルによって価格が大きく異なるので、必要な機能をあらかじめ明確にしておきましょう。
トイレの各部品はどれも寿命が長いのが特徴ですが、いざ交換となると高い費用が請求されるケースが多くあります。トイレの寿命を少しでも延ばし、交換する頻度を下げるためにも、毎日できるだけ丁寧な使用を心掛けることが大切です。
